2012.11.11 Sunday
ネコがタヌキ?
猫はいつから日本にいるのか?
Wikipediaによれば、
紀元前1世紀の遺跡であるカラカミ遺跡(長崎県)から
猫の骨が出土したとされる。
ところがね、古事記や日本書記などの文献には猫は登場しない。
カラカミ遺跡から700年も800年もたってるのに。
1000年以上もたった枕草子や源氏物語など平安時代の文学に
ようやっと猫が登場。
そして最も古いものは9世紀に編纂された
日本霊異記の記述だそうな。
日本霊異記・第30話にこんな話が記されている。
705年慶雲2年、
豊前国の膳臣広国(かしわでのおみ ひろくに)いう人が死後、
黄泉の国に行き、そこで亡き父に会ったとき、
その父親はこう言った、
「地獄で苦しんだのち、大蛇になって息子の家に行ったが、
息子は私を杖でぽいと捨てた。
その後、犬になって再度、訪れたが、そのときも追い払われた。
しかし猫になって行ったときには
肉やさまざまな御馳走を腹いっぱい食べることができた」と。
太文字部分が大事なの!
原文では「狸に成りて…」とある。
これね、狸と書いて、ネコと読ませてる!
日本霊異記の時代、つまり8世紀にはまだ猫という文字がなく、
狸という文字を書いて、ネコと読ませたんですって。
というのもネコは外来のとてもエキゾチックな動物で
そんじょそこらにはいなかったらしい。
いわば珍獣。
皇室や平安貴族などに愛玩動物として飼われていただけとか。
とても貴重な動物だったのね。
犬と同様、今ではネコはペットの代表格だけれど、
さかのぼってみると狸の文字をあてた
珍重された動物だったとは!
で、これはうちのネコさん。
もはや、どこでも見られ、どこでも飼ってる普通の生き物…。
*永藤靖・元明治大学教授「日本霊異記の世界」講義より
Wikipediaによれば、
紀元前1世紀の遺跡であるカラカミ遺跡(長崎県)から
猫の骨が出土したとされる。
ところがね、古事記や日本書記などの文献には猫は登場しない。
カラカミ遺跡から700年も800年もたってるのに。
1000年以上もたった枕草子や源氏物語など平安時代の文学に
ようやっと猫が登場。
そして最も古いものは9世紀に編纂された
日本霊異記の記述だそうな。
日本霊異記・第30話にこんな話が記されている。
705年慶雲2年、
豊前国の膳臣広国(かしわでのおみ ひろくに)いう人が死後、
黄泉の国に行き、そこで亡き父に会ったとき、
その父親はこう言った、
「地獄で苦しんだのち、大蛇になって息子の家に行ったが、
息子は私を杖でぽいと捨てた。
その後、犬になって再度、訪れたが、そのときも追い払われた。
しかし猫になって行ったときには
肉やさまざまな御馳走を腹いっぱい食べることができた」と。
太文字部分が大事なの!
原文では「狸に成りて…」とある。
これね、狸と書いて、ネコと読ませてる!
日本霊異記の時代、つまり8世紀にはまだ猫という文字がなく、
狸という文字を書いて、ネコと読ませたんですって。
というのもネコは外来のとてもエキゾチックな動物で
そんじょそこらにはいなかったらしい。
いわば珍獣。
皇室や平安貴族などに愛玩動物として飼われていただけとか。
とても貴重な動物だったのね。
犬と同様、今ではネコはペットの代表格だけれど、
さかのぼってみると狸の文字をあてた
珍重された動物だったとは!
で、これはうちのネコさん。
もはや、どこでも見られ、どこでも飼ってる普通の生き物…。
*永藤靖・元明治大学教授「日本霊異記の世界」講義より